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プラント・装置

高沸点有機成分の排水処理装置(蒸留法)

蒸留技術と豊富な経験でお客様の課題解決に貢献

ジメチルホルムアミド(DMF)、エチレングリコール、グリセリンなど沸点の高い有機成分を含む排液からこれら有効成分を回収し、更に排水の濃度を規定値以下にする為には、一般に蒸留法が採用されます。これらの物質の多くは熱脆弱性で、通常の蒸留法では回収製品の純度が得られない、分解物によるトラブルを起こしやすい等の課題があります。当社は、蒸留技術と経験で課題を解決します。


■排水処理蒸留とは

排水中に含有する溶剤は、沸点の低いものや、高いものなど多岐にわたりますが、有機溶剤を含む排水は、CODが高いのでそのまま放流することは勿論不可能です。また、そのまま活性汚泥法などで処理すると、設備費・運転費が共に高価となります。本装置は、期待値以上にCOD除去できますので、排水をそのまま放流することが可能であり、このため排水処理のコストを低減できます。また、溶剤の他に蒸留不可能な非揮発性成分を若干含んでいるものでも、CODの大部分を占める溶剤が除去されますので、その後の活性汚泥装置の費用を大幅に低減することができます。


■DMFを分離回収する場合の問題点(一例)

1.水との親和力が強く、2分子の水と付加物を作る。
2.不純物として、アルコール・第1及び第2アミンが入りやすい。
3.熱に弱く、特に酸・アルカリの存在下では、不安定でジメチルアミンと蟻酸とに分解しやすい。
4.DMFより高沸物を少量含有しているの場合が多いので、これらの分離については、トラブルを起こしやすい。

高沸点有機成分の排水処理装置(蒸留法)

適用分野

ケミカル分野  環境対策分野 

特長

これらの高沸点物水溶液の低沸点成分は水であるため、この種の蒸留では相当量の蒸気を消費する欠点があります。そこで当社では、省エネルギー化を考慮し、蒸気節減方式のプロセスとして多重効用蒸留方式を採用しています。これは一本塔の減圧濃縮方式で行う場合と比較して、蒸気原単位が40%以上節減できるばかりでなく、設備費も安価で済むため、メリットが大きい方式です。原排液中のDMF濃度が低く、処理量が多い場合ほどその効果は大きくなります。

1.常圧蒸留・真空蒸留をうまく組合せて極力簡略化したプロセスにして、操業及び製品品質の安定化を計っている。

2.原液は、DMFのほか、アセトン、酢酸エチルなどの溶剤やポリマーなどを含有していても回収した製品(DMF)は、無色で純度99.5%以上が得られる。

3.排水中のDMF濃度は100ppm以下となり公害防止対策としても十分効果をあげている。

4.運転は、ほとんど無人・自動化で行われる。

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