
プラント・装置
UBE式バッチ蒸留
従来の回分式蒸留装置の欠点を総て解消した高効率、高精度の蒸留方式がUBE式バッチ蒸留法
従来の回分式蒸留装置の欠点
1. 操作が厄介
2. 中間留分が多く出る
3. 精度の高い分離が困難
4. 熱劣化が起こる
このUBE式回分蒸留法は、宇部興産株式会社殿が多成分からなる混合液を各留分毎に分離する回分式蒸留において開発され、特許を取得されたものです。
適用分野
ケミカル分野 医薬分野
特長
装置の特長
1. 還流ライン容量可変式リフラックスドラムを設置
2. 精留分離を全還流操作で行う
3. 液のホールドアツプ量を少なくするため、充填塔を使用する
4. 効率および収率を良くするための配慮が施されている
利点
1. 多成分系において、数成分をまとめて一留分として分離することが容易である。
2. 不明成分の多い場合にも対応が容易である。特に限界成分が不明成分の場合有利である。
3. 限界成分の比揮発度が小さい場合に効率的な分離ができる。
4. 目標成分の要求品位が高い場合に効率的な分離ができる。
5. 分離境界点を全還流溜め込み状態で分析・確認ができるので操作ミスが無い。
6. 分離対象成分(留分)の量および比揮発度に応じて本方式と通常の方式とを効率的に使い分けることができる
用途
ファインケミカルを中心に、バッチプロセスおよび多目的蒸留を必要とする分野に広く利用が可能です。
(例)製薬・香料・染料・塗料の中間体・有機薬品および試薬・溶剤