
単体機器
NKヒートポンプ
少量排出蒸気(300~500kg/hr)の設備にも省エネ効果がでるNKヒートポンプ
産業用ヒートポンプは、既設設備の回収蒸気量が500kg/hr以上での導入において設備投資メリットが出るものが多く、この使用条件に満たないお客様からのご要望を多く頂いておりました。
少量の蒸気使用設備にも省エネルギー対策を打ちたいお客様にヒートポンプを導入していただけるよう、当社は既設設備の回収蒸気量が300kg/hr~500kg/hrでも設備投資メリットが出る「NKヒートポンプ」をブロワーメーカーと共同開発しました。
適用分野
環境対策分野
プラント・装置仕様
仕様
方式 | 直接蒸気圧縮式ヒートポンプ |
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材質 | FC |
想定蒸気量 | 300~500kg/hr |
特長
1.蒸気圧縮式ルーツブロワを使用したコンパクト設計
2.コンデンサの熱量はスチーム生成に使用される為冷却水が不要
3.プロセス蒸気を直接圧縮するタイプ と 熱回収する水蒸気を間接圧縮するタイプ からお客様の条件に合ったタイプを選択可能
3-1)プロセス蒸気を直接圧縮するタイプ
固形分などがベーパーに無い水系の蒸気に限定されます。
熱回収後を凝縮液を回収しない場合に利用できます。
3-2)熱回収する水蒸気を間接圧縮するタイプ
ベーパーが溶剤でも使用可能です。
熱回収後を凝縮液を回収する場合に利用できます。
3-1)プロセス蒸気を直接圧縮するタイプ
蒸発装置の様な機器の中でも、固形分の無い水系の蒸気で有効です。
間接式と比べ装置構成が単純で設備コストが安くすみます。
当社試算においては、3年(300日/年・24hr運転)で設備導入費用を回収(500kg/hr)できます。
下記3-2)の間接タイプに比べ、構成機器が簡素化されている為、設置面積が小さく、既存設備に導入しやすいのが特長です。
概略設置面積: 1.5m*2m
*既設設備に設置する場合は、設置面積にご注意ください。
COP値:3
3-2)熱回収する水蒸気を間接圧縮するタイプ
蒸発缶から排出された蒸気はコンデンサにより、冷却・凝縮されると共に、ヒートポンプラインの水を加熱しフラッシュタンクで蒸気化させます。
ヒートポンプのラインと蒸発缶のベーパーラインとは間接で熱交換されるので溶剤や固形分(結晶成分)、腐食成分がヒートポンプラインに入ってくることが無く、安心して使用いただけます。
但し、上記3-1)直接圧縮するタイプに比べ構成機器が多くなる為、初期費用・ランニングコストが上がり、設備導入費用の回収年月が長くなります。
当社試算においては、4.4年(300日/年・24hr運転)でイニシャルコストを回収(500kg/hr)できます。
補助金
省エネルギー設備として補助金(助成金)を受け、ヒートポンプを導入可能な場合もあります。
設備計画と合わせてご検討ください。
お問合せの際にご準備いただきたい項目
従いまして、圧損および間接加熱を考慮して圧縮蒸気の利用先の温度が105℃以下である事が条件となります。
ご準備頂きたい項目
■ヒートポンプ導入検討設備の概略フロー
運転方法 : (連続、バッチ) * (運転時間)
運転操作条件 : 圧力[kPa]、温度[℃]
⇒ 蒸発装置であれば、蒸気ベーパー条件および釜内条件
蒸留装置であれば、塔頂条件、塔底条件
蒸発蒸気量[Kg/h]
蒸気の物性 : 流体名 、 沸点[℃] 、 蒸発潜熱[kcal/kg]
インフラ単価 : 蒸気[円/kg] 、動力[円/kWh] 、 冷却水[円/m3]
納入実績のご紹介
当社は、当社開発品の小型「NKヒートポンプ」以外にも、調達品の「圧縮式ヒートポンプ」や「吸収式ヒートポンプ」を既存、新規の設備に導入しし、システムを構築した実績が有ります。
排出蒸気量の多少に関わらず、省エネ対策、ヒートポンプ導入を検討の際は、是非ご相談ください。お客様の条件に合った方式、システムをご提案いたします。
【事例】
■吸収式ヒートポンプ納入事例 (お問い合わせください)
■圧縮式ヒートポンプ納入事例 (お問い合わせください)