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化学装置・プラント

蒸留とは

蒸留とは

蒸留操作は非常に古くから飲料用アルコール工業(14世紀頃からとの説も有る)に始まり、石油化学をはじめとする有機合成化学工業の製造プロセスにおいては精製、分離、回収等の工程の重要な位置をしめております。
当社は、1938年設立以来、化学機械の専門メーカーとして一貫して蒸留技術の開発と研究を重ねて参りました。なかでも、当社が開発しました日化式飲料用アルコールの蒸留装置は、全国の醸造家にご採用いただき、ご好評を賜っております。また省エネルギー化のため考案した多重効用加圧式合成メタノール精留装置は、関係方面のご注目をいただいております。

蒸留概要

1.蒸留の分類

分類 特色
操作方式
による分類
連続蒸留方式 運転効率の向上、省力化、製品純度の安定化。
バッチ式 少量、多品種の蒸留に最適、設備費が割安。
装置形態
による分類
一般蒸留方式 単一塔、塔頂・塔底抜き出し。
複合蒸留方式 複合塔、多段フィード、多段サイドカットで設備費の低減を行う。
多重効用蒸留方式 2塔以上の蒸留塔を組み合わせて熱の有効利用を図り、ランニングコストの低減を行う。
操作圧力
による分類
常圧蒸留方式 一般の系で多く採用されている大気圧での蒸留法。
減圧蒸留方式 沸点が高く加熱源に制約のある場合や高温で分解・重合を起こしやすい熱脆弱性物質の蒸留に適している。
加圧蒸留方式 沸点が低く冷却源に制限のある場合、クーリングタワー水で凝縮可能な温度まで加圧する。
気液平衡
による分類
普通蒸留方式 比揮発度1.05以上系の蒸留。
共沸蒸留方式 共沸混合物を生成する系の蒸留で第三成分をエントレーナーとして添加し別個の共沸混合物を形成させ純物質を得る。また、相互溶解度を持つ系であればエントレーナー無しで純物質を得る蒸留。
抽出蒸留方式 第三成分の抽出剤を添加し共沸の気液平衡をずらして行う蒸留。多成分系の場合は原液中で一番沸点の高い物質を抽出剤として使用可能な場合もある。

2.蒸留プロセスの目的

  • 2成分以上の物質の混合物で比揮発度が1.05以上である場合に蒸留により個々の純物質に分離精製を行う。
  • 合成物質の分離精製、溶剤回収、排水中のCOD低減等に使用する。

3.蒸留プロセスの組み方

プロセスの組み方は、特に決まった方法はなく、当社の永年蓄積した技術と、経験に基づくデータによりあらゆる角度から 検討を加え、最も効率よく、かつ経済的のものを設計します。

設計上留意すべき要素

1通常の蒸留
A.設備費とユーティリティ消費の関係の経済的効果。
B.分離成分の純度を考慮した塔数の集約化。
C.原液組成量の変動の吸収。
D.水蒸気蒸留の適用。
2分離困難な系の蒸留
A.分離順序の適正化。
B.第3成分の添加による共沸蒸留・抽出蒸留の選定。
C.操作圧力の変化に対する分離効果。
3分解・重合を生じ易い系の蒸留
Ⅰ)蒸留温度を下げる
A.減圧蒸留の減圧度と充填物の選定。
B.加熱源の選定と温度制限。
C.塔底液深に対する構造。

リンク

アルコール蒸留 > 飲料用アルコールの蒸留システム
焼酎蒸留設備 > 焼酎等飲料用アルコール、蒸留設備の詳細説明
精製蒸留 > 合成物質の精製・分離
排水処理蒸留 > 公害防止設備としてCODの成分除去を目的をした設備
UBE式バッチ蒸留 > UBE式回分式バッチ蒸留
超高純度蒸留装置 > 高純度(残留イオン含有濃度;0.01~1PPb)蒸留システム
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